山田裕紀・嘉穎宣教師と共に歩む会 本文へジャンプ
FACTS


 全世界で1億人以上とも言われる手話を使うろう者は、福音が届けられていないとされる人々のグループです。彼らは、 聴者多数の環境で生まれ、その社会で生活するため、少数派として虐げられてきています。さらに、前述したとおり福音も充分に届いていないのです。

<<<手話言語と音声言語 >>>
 手話は、音声言語と同じようにれっきとした言語です。言語学的にも立証されており、文法も語彙もその他の言語特性もきちんとあります。とてもビジュアルな言語です。これが多くのろう者の母語であり、読み書
きをする言語(日本の場合は日本語)は、彼らにとって第2言語です。
聴者もそうですが、第2言語が達者な方も中にはいますが、全員ではあ
りません。ならば、はやり一番理解できる母語、手話による聖書が必要
になります。

<<<手話訳聖書 >>>
 公表されている手話の言語数は2012年4月現在で130*ですが、未調査の地域が多くあります。実際には400以上の手話言語があると推測されます。この手話言語で旧新約が訳されている言語は、まだ1つもありません。唯一、アメリカ手話に新約聖書が訳されていますが、その他の言語は、あっても部分訳です。近年世界中のろう者の間で手話訳聖書の求めが起こされてきており、各地で急速の翻訳の働きが進められ始めています。